報告のつづき2

てぃんが入院する以前から、姉と拓ママとは頻繁に連絡を取り合っていたが
悪くなっていく状況の中、心配して頂いているみなさんには報告できないでいた。
ひとつはてぃんのことだけ集中していたかった。私自身がその時のてぃんの身体のことを
把握してないと、先生に質問もできない。
慣れないPCからはたくさんの情報収集ができたが、中には誤った情報もある。
不安を煽るような内容のものは避け、亡き母がずいぶん昔に誕生日プレゼントで
送ってくれた「犬の病気」という本は各臓器がイラストで分析されていて専門的ではあったがずいぶん役立った。

そして・・もうひとつは私が報告することにより、てぃんのレスキューにかかわった人たち
みんなが私に「病気の犬を押し付けてしまった」的な気持ちにさせてしまうのが、たまらなく切なかった。

報告をしてたふたりには私の不安な気持ちをぶつけ一緒に泣いてもらい、日々変わるてぃんの状態に一喜一憂していた。そして「このことはまだ公表しないでほしい」と伝えていたのだ。
絶対てぃんを元気にしてから、みなさんには報告したかった・・・私の意向を心よく受け止め、いっさい口は出さず、そっと見守ってくれていた。

バベシア感染

バベシア原虫の赤血球寄生によるマダニ媒介性疾患であり、発熱、溶血性貧血を中心とした症状がでる。沖縄・九州・中四国・近畿・中部など西日本に常在し、B.canis(軽症) B.gibsoni(重症)の2型があり治療に抗原虫薬としてジミナゼンが第1選択薬として用いられることが多いが副作用が強い。
支持療法としては、輸液・輸血などを必要に応じて行う。治療後でも対内から一掃されず、静止状態で慢性的に維持されるため、再発が普通にみられる。また外科手術等のストレスにより慢性疾患が活性化されることがある。

「原因はバベシアでした」
先生の言葉を聞いた時「バベシア?どこかで聞いたことがある・・・・」
十数年前、犬友から「四国のほうで流行りたくさんの犬が死んでいる」との情報を思い出していた。
「てぃんはもう助からないんですか?」
「わからない。でも最善をつくします」

てぃんはバベシアB.gibsoniに感染していた。

早急に治療薬を手配するが、九州方面から送っても2,3日はかかってしまう。
てぃんの体がそれまで持つかわからない。
輸血が有効的だが金銭的な負担が大きい・・・と言う
詳しい説明を受けているうちに、私の心の中に迷いが生じてしまった。
フィラリアもバベシアも予防さえ怠っていなければ感染しない。
でも1度感染してしまうとフィラリアがミクロでない限り、両方完治できないものだ
外科手術が無理なら去勢することも、必要になった時も手術はできない。
なにより、助けたところでこんな奴らとこれからずっと共存していくしかないのだ。
てぃんはこれから犬として幸せなのか?
押し黙ってしまった私をみかねて「僕はあなたの出来る範囲でいいと思う。
ここまで来れただけでもこの子は充分幸せだったと思う、今判断できないならお家の方とも相談して連絡をください。」

最後にてぃんに逢わせてもらった。細い足に点滴の針をつけ、体全体から薬品の臭いがした。
目はうつろでそれでも呼びかけると弱々しく尾を振った。
うなだれて連れて行かれるとき、私の迷いが伝わってしまったのかてぃんの背中が「さようなら。」と言った気がしてならなかった。

音の記憶

仕事から戻ったとーさんに相談し「すぐに、てぃんに逢いに行こう」ということになった。
玄関を出る時、淋しくころがっているおもちゃのクロワッサンが目にはいった。
もしかしたら・・・・。あわてて掴み持っていった。
聞かなかったが、後に晴ママがレスキューしたとき婿入り道具で持たしてくれたおもちゃだと知った。・・・。たぶん3ママがあの日このキューキューをてぃんに聞かせたかも知れないと思い、くわえることも遊ぶこともしなかったけど、楽しいことの前にかならず音をならし覚えさせた。

てぃんは立ち上がることも私たちに反応することさえできなかった。
すぐに輸血しなければ明日の朝まで持たないかもしれない
先生の言葉を聞きながら、てぃんの耳元でキューキュー鳴らしてみた。
ぐったりしていたてぃんの目が一瞬輝き、たちあがり持っていったフードを口に含んだ。
「えっ、なにしたの?すごいねー!」てぃんの生命力に先生も驚いていた。
てぃんがみずから「生きたい!」という答えを出してくれたのだ。
同時に「すぐに輸血をお願いします」結局、判断してくれたのは、とーさんだった。  
                                               つづく。


拙い長文を最後まで読んでくれて、ありがとう!
本当は今日で報告を終わる予定でしたが、途中でまたヘマをしまして・・・・
書いたものが全部消え1からやり直しました。
あと、ちょこっとだけお付き合いいただけたら・・・と思います。
スポンサーサイト

コメント

よく頑張ったよね。

あの頃の話をこうして報告できて良かったね。
あれもこれも情報は氾濫してるし
良かれと思ったアドバイスも切羽詰ってる天ママにしてみたら大きなストレスだったよね。
私もこの天くんの件で「そっと見守る」大切さを学んだような気がします。
さ、暖かい内に散歩行ってくるね~。

No title

すみません、涙が出ちゃって言葉がない。
ひとつ言えることは
今の天くんの命を繋いだのは、
天くんの生命力と天ママ&達の愛でしょうということ。

報告ありがとう

報告してくれてありがとう。
天くんの調子が悪い事は薄々わかっていたのですが
忍の一字で我慢してました。(笑)
報告してくれた事で少し気持ちにゆとりが出来たのかな?
って、安心しました。
天くんの生命力ははかりしれないものがありますね。
でも、それは天ママに会えた天くんの気持ちからでるものでは
ないでしょうか?
きっと天ママと一緒にもっと過ごしたいと思ったのでしょう。
とーさんも天ママもそして天くんも本当に頑張ってくれました。
天くんが天ママの子になって幸せだと思います。
天ママが決断する事、私たちには何も言える権利はありません。
いらぬ心配はしなくていいですからね。

No title

「さようなら」・・のとこで、我慢してた涙が止まらなくなってしまった・・・・
ティンちゃん、ティンママとパパに会えて、ほんまに良かった!
私は、ティンママに申し訳ない気持ちもあったけれど、それでもティン君はあの施設に居ても、すぐそばに「さようなら」する日が近づいて来てたから、短い間でも、温かいぬくもりに触れて、可愛がられるのなら、それに賭けようと思っていました。

飛行機で無事着いて、ママの元へたどりついたと聞いた時は、嬉しかったけれど、その後脱水症状で、ぐったりしたうえに、フィラリア陽性やったと聞いて、オシッコさせるために、あの暑い日の外を歩かせたことを心底悔みました。
おもらししたってええから、抱っこしておいてやれば良かったと・・・
あの時、歩くのもしんどかったと思うけど、言うことを聞いて、コマンドでオシッコした、ティン君を思い出し、悔みました。

でも、私が想像していた以上に、もっと大変なことになってたんやねぇ・・・

私は、亜喜を連れてくる一年前に、ある人の紹介で、育児放棄に遭ったレッド女の子のインギーを引き取ろうか悩んだ時期がありました。
ガリガリで、毛玉がひどくて、見に行った時には全身丸刈りにされていました。ずっとゲージに入れられっぱなしの子だったので、虚弱さを感じて、悩みました。
しかし、決心して、引き取ること決めた時につけようと思っていた名前が「天(テン)」でした。
晴と合わせたら、晴天(せいてん) 天晴(あっぱれ)になるし、可愛い呼び名やと思いました。
結局は、一足違いで優しい方に引き取られて行き、その子とは縁がありませんでした。
拓ママに天ちゃんの名前を聞いた時、内心、一人でびっくりしてました。

天ママに会えたら、積もる話が沢山あります!
いつか天晴のツーショット実現させようね♪

No title

天ママ&ティン君、お疲れ様
ごめんなさい。
いっぱいいっぱい気持ちがあふれて、
色々話したいことあるのに、うまく言葉が見つかりません。
今から出かけるのに、顔が涙でぐしょぐしょです(笑)
ホントニほんとに、天ママがいてくれたことに感謝します。
私は次は、イギリスからわんこを迎えようとか思ってましたが、
天ママさんの報告を見て、人間に虐げられた子を、
幸せにしてあげる事もいいかな。と考えました。
ティン君、今まで辛い犬生だったけど、
これからいっぱい暖かいぬくもりを味わえるね。
自分で勝ち取った大好きなママ&パパ。
いっぱい大切な時間を過ごしてね。

No title

あはは。。。
思い出して、又涙がでちゃったよ。
その上皆のコメント読んだら余計にウルウル。

ホントに、本当に皆に報告できて良かったね~天ママ。

T&Sママ

いつも、応援ありがとう!
基礎体力と生命力の強さがあったから
ここまで回復出来たと思います。
奇跡に近いものがあったからねー。
てぃんはたくさんの優しい人の心に支えられ
虹の橋を渡っていったいっぱいのお友達に
見守られているので、きっと長生き出来ると思います。

ラグさん

歩けなくなってしまったnicoraの介護を3年間続けた後の
ことだったので、精神的には少ししんどい時もありましたが
nicoraが私にてぃんを連れてきたんだ・・・と思うことで
頑張れたような気がします。

beet oneさん

今までを取り戻すかのように赤ちゃん返りしてる
てぃんを見てると、つくづく間違った選択をしなくて
よかった・・・と思います。
私がどんよりしてても、「なんくるないさぁー」と
笑っていたとーさんに全然、大丈夫でないとき
腹がたちましたが、今はとても感謝してます。(笑)
てぃん、すごく元気ですよ。
散歩のとき他の犬みたいに優雅に歩かせたい・・と
ヒールの練習を頑張っているようですが、今のとこ
引きずられています。

晴ママ

コメント読んで泣きました。
かかわった3ママのてぃんを思う気持ちは
すごくわかります。
きっと誰もがてぃんを自分のお家に連れ帰りたかったと
思います。
みんなの代表でてぃんのママになれたことに幸せを
感じています。
暑かったけど自由にお外歩け、優しい3ママに抱きしめて
もらえたこと、きっとてぃんは忘れていませんよ。
名前のこともなにかのご縁でしょう。
いつか元気なてぃんと再会してもらうのが私の目標です。
その時は晴ママにハグさせてくださいね。(笑)

りんねぇさん

おでかけ前に泣かしてしまいゴメンネ。
言葉に出来ない思いは充分伝わっています。
ありがとう!
レスキューするのはリスクも大きい場合もあるので
鈴華ちゃんのことを第一に考え、迎えてあげてくださいね。
てぃんもお家に先住犬がいたらもっと大変になっていたと思うから・・
nicoraのルーツもイギリスの犬舎ノバクラフトの出身だったので
一度訪ねてみたいです。憧れですけど・・・
りんねぇさん、イギリスで可哀想な子レスキューしてきちゃったりして(笑)

拓ママ

私なんかより遠いとこから私とてぃんの現状を受け止め
見守ってくれた拓ママのほうがとっても大変だったと
思っています。ありがとう!のことばしか出てこないよ。

応援しています

はじめまして!拓ママのブログで初めててぃんちゃんのお写真をみたとき(そのときはまたてぃんちゃんというお名前はついていませんでしたね)から、ずっと心のなかで応援していました。これからも、ずっとずっと応援しています。
この文章を読んで、てぃんちゃん、そしててぃんちゃんのご家族の強い愛を感じて本当に涙が出てきました。
私は今年の6月までインギーのお姉ちゃんだったんです。ラブという名前です。私の12歳のお誕生日にうちにやってきて、私は今27歳です。ずーーーっと仲良く暮らしました!私は犬が大好きです。たくさんの犬が幸せになったらいいなと心から思います。
ティンちゃんは、本当に本当に幸せですね!これからもこのブログを通しててぃんちゃんのお話を聞くのを楽しみにしています。

mimiさん

暖かい応援のコメント、とっても嬉しかったです。
ありがとう!
ラブちゃんと過ごした15年間は子供から大人に成長する時期でもあったし、mimiさんにとってラブちゃんはかけがえのない大切な宝物のような存在だったと思います。
今は姿がみえないけど、ずっとラブちゃんはmimiさんが幸せであることを見守ってくれていると思います。淋しいけどいつかまた再会出来る時まで頑張ろうね。
いつかまた運命の子に出逢えることを祈っています。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

プロフィール

天ママ

Author:天ママ
ニコラス♂
イングリッシュ.コッカー
スパニエル
2013.0306生まれ
家族記念日 2017.3.31









天(てぃん)♂
イングリッシュ.コッカー
スパニエル
年齢・不詳
家族記念日8月7日
2009年8月徳島県
動物愛護管理センターより
2017.1.12 天使になりました。

ポピーお兄にゃん♂
茶トラ
年齢 18歳
誕生日 3月22日
武蔵野空き地生まれ
沖縄育ち
2010年3月から天のお兄にゃんに
☆2012年2月お星さまに

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
フリーエリア